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第17回Growth Pitch –スポーツ特集-

10月11日(木)、Fukuoka Growth Next で、スタートアップの成長促進や、企業との事業提携機会の創出を目的として、大企業や中小企業、 VC、メディアを対象としたスタートアップによるピッチイベント「Growth Pitch “スポーツ特集”」を開催しました。

今回のテーマは “スポーツ特集”。ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピック、ワールドマスターズゲームズと、国内のスポーツ祭典が3年連続で行われ、業界の市場規模は2025年には15.2兆円に達すると予測されています。
一方、オープンイノベーションの促進として、世界的なプロスポーツチームによるベンチャー支援が主流となり、日本国内でもアクセラレーションプログラムが進んでいます。今後、アマチュアスポーツのIOT活用や、プロスポーツのVR試合観戦、スポーツ選手のビッグデータ解析テクノロジーなどの分野で、ベンチャーの活躍が期待されています。

今回は、スポーツベンチャーを牽引する5社にご登壇いただきました。

世界中の“difficult(むずかしい)”を“easy(かんたん)”に

1社目の株式会社diffeasyはスポーツ大会の申し込みをPC・スマホから便利に、簡単にできるサービス「大会運営 向上心(KOJO-SHIN)」を提供。競技大会の運営サポートと当日の情報をリアルタイムに通知する機能を備えています。

開発のヒントは、代表の白石氏がやっていた空手。その大会運営は手作業が多すぎて、準備作業に200時間を超えるほどだったとか。複数の試合が同時進行するために、選手名不明で進行状況が把握できないなど、トラブルが相次いでいたそうです。
“向上心”はWeb申し込み、選手データの集計、トーナメント作成、試合結果入力、リアルタイム通知にワンストップで対応。選手や大会結果のビッグデータが蓄積できるので、多面的な分析ができます。今後の目標は、幅広い競技にサービスを展開し、スポーツの情報プラットフォームを作ることだそうです。

また、提携イメージは、一緒にスケールさせる道のりを作ってくれる投資先、スポーツ・オリンピック商材の取り扱い業者、CSRとしてスポーツ貢献に積極的に取り組んでいる企業など。

大会運営を効率化することで、参加者全員がストレスなくスポーツを楽しめるようなサービスを、全国に広げていただきたいですね。

“高精度AI骨格検出システムが、未来を創る!”

2社目の株式会社ネクストシステムは、福岡の最先端分野のシステム開発会社。スポーツ分野に応用できる高精度AI骨格検出システム「VISION POSE(ビジョンポーズ)」を開発。Webカメラで複数の人間の骨格を検出、さまざまなスポーツの動きに対応が可能です。
このテクノロジーはほかにも作業現場での作業状況のチェックや医療・リハビリ現場での動作解析などに応用されており、大手電機メーカーや自動車メーカー、通信企業、大学などと提携しています。今後の目標は2019年12月までに10億円規模の資金調達、2022年までにマザーズに上場することだそうです。また、質疑応答では、骨格解析について語られ、人間だけでなく、ペットなどの骨格を人工知能に学ばせる環境を導入企業に提供しているエピソードが取り上げられました。

社会の課題解決に向けて、さまざまな分野とタイアップすることで、このプロダクトの利用シーンがますます広がりそうですね。

“「筋肉作りのプロ」が手がける、楽しいロコモ予防”

3社目は、パーソナルトレーニングジムを運営する株式会社ロカボワークス。ほかにオリジナルプロテインやサプリの開発・販売などもされています。
新しく手がけているのは「ロコモ予防事業」。筋肉の衰えにより、骨・関節・軟骨・椎間板などに運動障害が起こり、立つ、座る、歩くなどの機能を低下させる「ロコモティブシンドローム」予防への取り組みです。「筋肉作りのプロ」を自負する同社の目標は、ロコモ予防専門ジムを展開し、ロコモ人口の健康寿命を伸ばすこと。今後は、高齢者向けの下半身のみに特化したトレーニングの提供や、現役世代向けトレーナー出張派遣を展開、健康管理に取り組まれるとのことです。

提携先には、ロコモ予防のエビデンスや実証データを共同研究開発してくれる企業やロコモ予防ジムのフランチャイジー、アプリやウェアラブル端末データ集計のシステム開発会社などを希望されているそうです。
また質疑応答では、産業医や保健師と連携した健康管理の指導方法、整形医学界でのロコモ可視化への取り組み、高齢者が継続して利用できるシステム作りの課題などが語られました。

医療ではなく、フィットネスを手がける同社ならではの強みを活かし、楽しく継続できるコンテンツを作りたいという言葉でコーナーが締めくくられました。

“街のスポーツ店を盛り上げ、業界に貢献したい”

4社目の株式会社 Rafa Eventが手がけるのは、スポーツ用品を中心としたリユース事業。街のスポーツ店には古い在庫品が売れず、新商品が仕入れられないという苦しい状況があります。同社は、全国のスポーツ用品店と加盟店契約し、全国220箇所の買取窓口を設置。不動在庫買取やエンドユーザーからの下取りをしています。独自のシステムで販売データを管理・活用し、すべての店員が買い取り査定できる体制で運営しています。

ほかに、全国で「下取りイベント」を開催。店頭で査定・買取後、クーポンを渡して、店舗での買い物を楽しんでもらうなど、提携先の集客にも協力しています。
現在は、韓国・台湾などを中心に海外の顧客が増えているため、外国人スタッフの採用にも力を入れているとのこと。会場に台湾とのネットワークを持つ参加者がいらっしゃり、ビジネスマッチングを予感させるようなやり取りも見られました。

“シェアサイクルで、いつもの街の、新しい発見を”

最後のご登壇者コギコギ株式会社が運営するのは、IOT型シェアサイクルサービス。スマートロックを活用し、スマホアプリ上で登録・貸し出し・返却ができる仕組みです。 パリで生まれたシェアサイクルは、日本でも広まりつつありますが、その課題はラックの製造と設置のコスト。自治体主導の運営のため、継続性と、採算性の問題もあります。 同社のメインターゲットはインバウンド観光客。観光施策としてシェアサイクルサービスをお考えの地方自治体、観光協会、ホテルなど、提携希望先は多岐にわたります。

会場には、大型イベントやフェスでのシェアサイクル貸し出しにご興味を持つ参加者もいらっしゃいました。まだ多くの課題はあるものの、サービスの可能性が注目されています。

盛況のうちに幕を閉じたスポーツ特集イベント。今回は登壇いただいたスタートアップの方から「Growth Pitch後に、早速案件の話が舞い込みました!」という嬉しいニュースもいただきました。
スポーツベンチャーの活躍に、ますます期待が高まります。

次回は11/8(木)に 第18回Growth Pitch -YUKEMURI ACCELERATION PROGRAM特集-を開催します。詳細はこちらをご覧ください。