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第19回Growth Pitch -ファッション特集-

12月13日(木)、Fukuoka Growth Next で、スタートアップの成長促進や、企業との事業提携機会の創出を目的として、大企業や中小企業、 VC、メディアを対象としたスタートアップによるピッチイベント「Growth Pitch “ファッション特集”」を開催しました。

今回のテーマはファッション。国内のアパレル市場は縮小傾向であるものの、そのEC市場は拡大傾向にあり、テクノロジーを活用したスタートアップの活躍が期待されています。大企業とベンチャーの提携事例も続々と増えているようです。

今回は、日本全国から選りすぐりのファッションベンチャー4社にご登壇いただき、それぞれの取り組みをお話いただきました。

“つくる・よりそう・ひろげる-「衣服づくり」をオープンに”

1社目のシタテル株式会社は、「人」「しくみ」「テクノロジー」の力で産業課題を解決、固定化されがちなファッション・アパレル業界をオープン化することを目指しています。

同社が運営するのは衣服生産のシェアリングエコノミー型プラットフォーム“シタテル”。アパレルブランド・事業者・縫製工場をマッチングし、衣服作りをサポート。中間流通をカットし、複雑な構造を最適化します。

工場とのやり取りもシステムで管理しているため、閑散期に生産依頼をかけるなど、工場経営をサポートしています。今後は、在庫リスクの課題をクリアできるような受注生産システムを提供する予定。

協業イメージは、ユニフォーム・洋服作りをしたい方、システムソリューションビジネスに興味のある方、プラットフォーム上でのビジネスをしたい方を希望されています。

また、自社の管理システムで工場・クライアントとの煩雑なやりとりもトラブルを抑えてスムーズに処理、フローや使用状況を共有し、生産性と効率を上げています。

最後に、今後もテクノロジーの活用でアパレルマーケットの効率化に、グローバルレベルで貢献したいという希望を語られました。

“デジタル×リアルで、モノづくりに革命を”

2社目の株式会社FUN UPは製造とテクノロジーを融合し、ものづくりのほしい・売りたいを実現するものづくりマーケット"monomy”を運営しています。

monomyは、製造業の課題である複雑な中間構造を最適化、ユーザーがデザイナーとして、バーチャルでのモノづくりができる新しいサービス。受注してから職人が製造するので、在庫リスクなく商品販売ができる点が強みです。サービスの特徴は、オリジナルブランドがスマホで手軽に作れること、投稿した時点で販売できること、売上の10%をインセンティブ獲得できること、クラウドファンディングでみんなが欲しいものをお得に購入できることの4つ。

現在は、タイアップコンテンツの提供やデパートとの店舗販売展開、イベント商品をリアルで作れる場所づくりなどに取り組んでいます。

質疑応答では、デパートとの提携事例で、アプリを使ったデザインコンテストの様子が語られました。コンテストの応募作品はバイヤーが厳選し、売り場で販売したそうです。
「バーチャルでのモノづくりに不安な点はないですか?」という質問には、オペレーションを徹底しているので、現在のところクレームはなく、顧客満足を得られているとのこと。今後も検品の質を上げ、製造管理を強化していきたいと語られました。

個の発信が自由にできる時代-。モノづくりがますます楽しくなりそうですね。

“「買える」から「替える」時代へ こども服のシェアリングサービス”

3社目の株式会社BLUE STYLEが手がけるのは、欲しいこども服と着なくなったこども服を交換できるサービス"Lynks"。サイトで好きなこども服を選ぶ/選んだこども服が届く/交換するこども服を返送するという3ステップで、簡単に交換することができます。

協業イメージは、子供服を扱うアパレル企業やリアル店舗を持つ企業、個別配達サービスを実施している企業などを考えておられるそうです。

質疑応答の「中古服を送られるリスクについて」は、内部評価制度で悪質なものをチェックし、評価の高いユーザーを残していくという体制で対応されているとのこと。また、プロモーション手法については、主に協賛するママさんイベントに広告を打ち、口コミで広めているとのことです。

効率的なサービスで、「こども服がすぐにサイズアウトしてしまう」という、ママの悩みが解決されそうですね。

"声でつくる指輪"でオリジナルストーリーをカタチに”

最後のご登壇者EncodeRing株式会社は、3Dカスタマイズアプリと生産管理システムで、自社ブランドの"声で作る指輪"(エンコードリング)を製造・販売。現在、世界20カ国で愛用されています。

製造から注文の流れは、3Dシステムに吹き込んだ音声の波形を読み取り、アクセサリーの3Dデータを生成、素材とサイズを選び、注文するというシンプルなもの。提携工場で作られた製品は2週間以内に手元に届きます。

ほかにLINEのBotを使ったサービスや、位置情報を活用して、贈られた相手が音声や動画を再生できるアプリも開発。恋人同士の記念日や出産祝い、母の日、プロポーズ・・・使えるメモリアルなシーンは多彩です。

完全受注生産のため在庫リスクがなく、自動生成により、高い利益率を実現。生産ノウハウを蓄積し、製造コストの削減とスピード向上に努めています。今後は、デザイナー・3Dアプリケーション・工場・ユーザーをつなぐプラットフォームをオープンにする取り組みも考えていらっしゃいます。

提携事例はブライダル、ジュエリーブランドのほか、アーティストのファンクラブなど、エンタメ分野も。様々な業界への展開を予定しています。また、協業イメージは芸能プロダクションやプロチーム選手の企業などだそうです。

質疑応答では、注文方法について話題になりました。WEBのほかに自社のシステムタブレットを提携店舗に設置、録音・動画を持ち込んでいただくことができるそうです。今後は音声認識の仕組みを活用したサービスで世界展開を進めたいという思いが語られました。

最後に「人の思いがきちんとこもった、SF映画みたいな世界観を作りたい-」そんな素敵なメッセージでピッチが締めくくられました。

テクノロジーで、人の思いをカタチにしたい。夢を広げるベンチャーのサービスに期待が集まります。


次回は2019年1/10(木)に 第20回Growth Pitch -環境・エネルギー特集-を開催します。詳細こちらをご覧ください。