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緊急視察:チャドとウォズがやってきた!! 【前半】

12月6日(木)Fukuoka Growth Next主催、学生・若い起業家向けイベント
「Global Innovators in Startup city Fukuoka12.6」が開催されました。

‟アジアのゲートウェイ”を目指す福岡市は現在、海外10都市以上とMOU(覚書)を締結し、スタートアップ支援の協業に取り組んでいます。Fukuoka Growth Nextは、福岡市とともに、世界で活躍できる未来のユニコーンの創出を支援しています。

2019年5月にリニューアルオープンを迎える当施設の、第一期集大成となる本イベント。
前半はトークセッション「世界の学生×福岡の学生」及び「世界の若い起業家×日本の若い起業家」。
後半はfabbit Global Gateway “ACROS Fukuoka” に会場を移し、YouTube共同創業者チャド・ハーリー氏、Apple共同創業者スティーブ・ウォズニアック両氏による来福講演が開催されました。

トークセッションでは、国際色豊かな参加者が熱い討論を展開。
特に高校生パネリストによる、志の高い発信力で活発な意見交換が促され、全体を盛り上げた様子が印象的でした。
また、ITレジェンドによる講演には学生・若手起業家・留学生が多数押し寄せ、会場は熱気に包まれました。

世界の学生×福岡の学生 トークセッション

「世界の学生×福岡の学生」のセッションでは、グローバル人材の育成・起業、及び就職先としてのスタートアップについてをテーマに、学生による有意義な討論が繰り広げられました。

“グローバルにイノベーションできる人”になるには?
参加者は高校生~大学院生までのネパール人・中国人を含む学生9名。
海外留学の経験などを活かし、インフラ整備の仕事に就きたい、外交官になりたい、食文化を広めたいなど、それぞれに夢を持つ彼らが将来、社会貢献につながるイノベーションを起こしたいという希望を語ってくれました。

印象深かったのは、ネパール人留学生が語った「日本の学生たちにはハングリー精神がない。ネパールは技術だけがない」という厳しい言葉。
日本のように技術発展がしたい、とがむしゃらに学ぶ彼だからこその、説得力を感じさせました。

「グローバル人材になるにはどうしたらいいか?」という質問に答えたのは、目下受験生でもある女子高生パネリスト。
「固定観念を捨て、柔軟になること」/「自国や相手国の経済や文化などを良く知ること」/「得意分野・専門性を磨くこと」の3つを語ってくれました。
彼女は今、とある女性起業家をロールモデルとし、社会問題へのアプローチを始めているとのこと。「好奇心や、自分の取り組みに後悔しない」をポリシーとしてるそうです。

また、「学校や周囲の大人たちにお願いしたいことは?」という問いかけには、私学生に発生する「休学費」をなくして、長期で海外インターンや留学したい若者を応援してほしい、という有意義な意見も出ました。

平成30年間、経済成長できなかったと言われる日本-。
新時代を創るには、新しいことを受け入れ、日本の強みを打ち出すことが必須だと語られました。
具体的には‟ジャパニーズクオリティ”の発信、インバウンド強化、
SNSを活用した新しいサービス産業を創るなど、ヒントとなる意見がたくさん飛び交いました。

討論会全体を通して、様々な国に育ち、異なる文化を持つ登壇学生たちからは「固定観念を捨てる」ことが今回のキーワードとして発信されました。
まずは各国に1人、真につながっている人を作ること。
「ここで出会った登壇学生たちが交流し、友達になることが、世界に近づく一歩かも知れない」という言葉で討論会は締めくくられました。

登壇者、モデレーター、オーディエンスが一体となった会場では、学生たちの真っ直ぐな瞳が何より印象的でした。

世界の若い起業家×日本の若い起業家 トークセッション

「世界の若い起業家×日本の若い起業家」のセッションでは、イノベーションの創出・スタートアップエコシステムへの期待などについてをテーマに討論が行われました。

“起業への道、十人十色 -いっぱいの失敗は、進歩の証拠”
参加者は、アメリカ人、ウズベキスタン人、中国人を含む8名の起業家。
コンサルティング会社、スキルシェアアプリ運営会社、ホテル・民泊運営会社、クラウドソーシングサービス運営会社など、事業も多岐にわたります。

最初の質問「なぜ、起業の道を選んだのですか?」
については「大企業に就職したが、自分とは違う強みを持った共同経営者に出会えたから起業した。
今後も支えあって、がんばっていきたい」や、「クリエイターになりたい妄想があったから。
きっかけはアイデアじゃなく、‟殻”を破ることだった」のほか「日本の会社では、本当に効率的な、仕事のパフォーマンスを上げることは実現しづらい。
ベンチャーは社員に無駄なルールを課さず、のびのびやらせるので、経験値が自分の成長につながるのが面白いから」など、それぞれのきっかけが語られました。

次の質問「後に成長につながった、みなさんの‟すばらしい失敗‟はなんですか?」
については、「大赤字(笑)。大企業ではやらないようなことを、すごいスピード感でやるので、数百万の赤字を出したり。また、ビジョンに合う人の採用がうまくいかなかったり。少数でやっているベンチャーは、1人価値観が違うと、ネガティブな影響力が強く出るので大変なことになる」「自分にアイデアはあるけど、プログラミングができないとか。学生・社会人ボランティアなどお金のかからない方法を取ったが、みんな就職したり、バックれたり(笑)。自分でがむしゃらに勉強した。恥ずかしいったらありゃしない。地道に積み上げてきた」などの事例が語られました。

はじめから、起業を目指す人ばかりではなく、優秀なパートナーとの出会いや、自己解放など、いろいろなケースがありました。モデレーターの方の「いっぱいの失敗は、進歩の証拠」という言葉のように、失敗を恐れない姿勢が、のちにグロースに結び付いていくようです。

後半は、今話題の「スタートアップエコシステム」について。

"スタートアップエコシステムへの期待"
シリコンバレーは給料のために働くのではなく、最初から株主になり、経営メンバーとして上場時に稼ぐというのが"クール"なスタイル。日本にはスタートアップエコシステムがまだまだ足りないと言われています。

討論の中で、日本では、ITベンチャーの経営陣が株をもって上場して儲けても、下の人に還元されないことが多く、リスクを取って起業してもアップサイドがない、という現状が語られました。今後、アメリカや中国と戦う上での課題です。

一方、無償のスペースや、サーバーなどが整備されている日本。スタートアップの数が少なく、草野球の中から這い上がれるような環境なので、今後の成長に期待も集まっています。
また、スタートアップシティとして福岡は盛り上がっているが、まだまだ視野が狭く、東京や海外にどんどん出向いてレベルアップしていく必要性も語られました。

最後に、「リスクを取ってチャレンジする人を本気で応援したい―」という福岡市長のメッセージも紹介され、「今日の話でスタートアップで働きたい、立ち上げたい!と思った人は挙手してください!」という呼びかけには、たくさんの手が挙がりました。会場からは盛大な拍手が起こり、白熱したトークセッションとなりました。

緊急視察 - チャドとウォズがやってきた!!

盛り上がるイベントの最中、福岡市観光文化局・高島局長のエスコートで、チャド・ハーリー氏とスティーブ・ウォズニアック氏がFukuoka Growth Nextを訪問されました。
盛大な拍手の中、両氏からの来福メッセージ、学生からの花束贈呈と、記念撮影が行われました。
サプライズゲストの登場に、会場は異様な熱気に包まれました。

▶イベント後半の様子はこちらからご覧ください。