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NEXT ~Fukuoka Growth Next 第1期卒業式~ 【後半】

2017年、福岡の官民共働型スタートアップ支援施設として誕生したFukuoka Growth Nextは、2019年5月31日にリニューアルオープンを予定しています。
この節目を記念して、1月25日(金)、第1期入居企業の卒業式と、今後のさらなる発展につなげるイベント「NEXT」が開催されました。第1期入居企業への卒業証書授与、ゲストによるトークセッション、ピッチバトルなど、バラエティー豊かなプログラムに会場は大いに盛り上がりました。
5月31日(金)からリニューアルオープンするFukuoka Growth Next は、施設も新しく生まれ変わり、スタートアップ企業とその支援者が集う空間で、様々な角度から成長を、サポートいたします。

▶イベント前半の様子はこちら からご覧ください。

圧倒的スピードで成長するために必要な採用戦略と制度設計のポイント

このセッションでは、福岡市で、スタートアップの雇用問題を扱う弁護士と、人材開発に取り組むエージェントの方に、採用戦略と制度設計についてお話いただきました。
<登壇者紹介>
1.株式会社リクルートキャリア エージェント事業本部 九州営業部RAグループ マネジャー 筆宝 孝太 氏
2.デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社 香月 稔 氏
3.FECC 弁護士 隈 慧史 氏(紫牟田国際法律事務所)
採用の共通課題は、カネとヒト。特に地方企業が強くなるには、ヒトの問題が重要視されています。働き方の多様化に伴い、雇う側はそれに合わせた現行法のもとでの対応をする必要があるとのこと。
採用時には、採用計画や評価制度をしっかりと準備し、「ビジョンに共感してもらえるか?」といったベンチャー的な考え方が必要になってきたようです。ほかに、試用期間の問題や、中途退職者の情報漏えい、競業避止義務の問題についてが語られ、今後、企業側にはこれらを総合的に考慮した対応が求められます。

また、リクルートキャリアでは、一緒に働く現場の人とのコミュニケーションを詰め、オープンポジションでその人に合った仕事を探すスタイルを重視されています。

ほかに、社員のモチベーションに関する話題のなかで、働く男女を対象に、年1回実施されている「働く喜び調査」について取り上げられました。こうしたレポートも有効活用できそうです。

採用と制度にかかわる難しいテーマが、終始和やかに、わかりやすく語られたセッションでした。

コワーキングスペースが担う、スタートアップ成長の未来

「つなぐ。つなげる。NEXT」をテーマに、今年5月にリニューアルするFukuoka Growth Next。いろんな人が混ざり合い、福岡の面白さを生み出すコワーキングスペースの価値と、福岡への思いを語っていただきました。

<登壇者紹介>
1. G's FUKUOKA エグゼクティブオフィサー 児玉 浩康 氏
2. WeWork Japan合同会社 コミュニティマネージャー トリバー 真央 氏
3. fabbit株式会社fabbit株式会社 代表取締役社長 田中 保成 氏
4. 株式会社サイノウ 代表取締役 村上 純志 氏(Fukuoka Growth Next)

はじめに語られた福岡の印象は、コミュニティ形成に関して感度が高く、勉強会やイベントなどがしっかり組織されていること。
福岡のコワーキングスペースは、快適な環境を提供するため、建物のデザインや空間づくりなど、ハード面にも気を配っているとのこと。ソフト面では、チームビルディングをサポートしつつ、スタートアップの成長速度に対応したアライアンスを組むためのコミュニティ作りをすることが目標だそうです。

また、福岡県民の熱量の高さはスタートアップに適している、という意見も出ました。コワーキングと親和性が高いという印象もあるとのこと。

運営上の課題としてあがったのは“利用者との目的意識のギャップ”。大企業とスタートアップ、いろいろな人が集う場所で、個々の目的を擦り合わせていくことの難しさが取り上げられました。今後、個別の会社のニーズをくみ上げ、かゆいところに手が届くようなサポートで「NEXT」を主導していきたいとのことです。

質疑応答ではFukuoka Growth Nextを研究しているという女子大生からの質問が飛び出し、若者からの関心の高さもうかがえました。

起業家・VCが激論――福岡の“NEXT”、スタートアップの“NEXT”

<登壇者情報>
1.株式会社iSGSインベストメントワークス 代表取締役/代表パートナー 五嶋 一人 氏
2.BASE株式会社 代表取締役CEO 鶴岡 裕太 氏
3.株式会社Pear  代表取締役CEO 島井 尚輝 氏
4.フリーランス記者/TechCrunch Japan元副編集長 岩本 有平 氏

このセッションでは、Fukuoka Growth Nextのイベントをきっかけに福岡で起業、福岡と東京を行き来しながら活動する島井氏、東京を拠点に活動される鶴岡氏、東京・地方問わず活躍するVCの五嶋氏に福岡の現状と、福岡のNEXTについてお話いただきました。

主に印象深かったテーマは「創業秘話」と「資金調達」。島井氏は大学在学中に起業し、エンジニアと企業のマッチングや、学園祭に特化したメディア関連サービスの提供を手がけました。その後、スタートアップピッチでプロダクトを披露、ECコンサルをしていた知人とともにPearを立ち上げます。一方の鶴岡氏はCAMPFIREのエンジニアとしてインターンを勤め、学生向けのクラウドファンディングを手がけた後、金融・決済の領域で、誰でも簡単にできるシステムを開発。個人のプロジェクトからBASEを起業されました。

資金調達について、鶴岡氏は、創業時のファイナンスに苦戦し、VCの供給が限られている中、数少ないチャンスをつかむために奔走したエピソードを語られました。自分と合うVC、合わないVCを見極めつつ、積極的に人脈をつなげる行動力が成功の鍵となるようです。

ほかに、福岡の魅力について、ヒト・モノ・カネや市場が整っていること、東京まで2時間半というアクセスの良さなどがあげられ、島井氏はリソースを活用し、福岡で活動を続けていらっしゃるそうです。

本音が飛び出し、会場を沸かせたトークセッション。スタートアップらしい“ゼロイチ”の環境づくりに取り組む福岡の今と未来が見えてきたようです。


大盛況のうちに幕を閉じたFukuoka Growth Next・第一期終了記念イベント。
ご登壇いただいた皆さんのメッセージから、福岡の熱い‟NEXT”が伝わってきました。

Fukuoka Growth Nextでは、2019年2月22日(金)までシェアオフィス・コワーキング入居企業を募集中です。詳細はWebページ(https://growth-next.com/fgn2/)よりご確認ください。
今後、ますますスケールアップする第2期Fukuoka Growth Nextにご期待ください。