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第21回Growth Pitch 働き方改革特集

2月14日(木)、Fukuoka Growth Nextで、スタートアップの成長促進や、企業との事業提携機会の創出を目的として、大企業や中小企業、VC、メディアを対象としたスタートアップによるピッチイベント「Growth Pitch”働き方改革特集”」を開催しました。

今回のテーマは”働き方改革”。労働制度と働き方の共通課題は「正規・非正規の不合理な処遇の差を埋めること」「長時間労働をなくすこと」「ライフステージにあった仕事を選択できるようにすること」の3つ。

これらの課題解決のために、スマートワークや生産性改革、パフォーマンスマネジメント、1つの会社に依らない働き方の支援などの分野でスタートアップが活躍しています。

今回はその中から4社にご登壇いただきました。

“業界の人手不足をITとデータベースで解決!”

1社目は、橋梁やトンネルの建造物の点検・診断、および土木関連機器の開発を手掛けるオングリット株式会社。インフラの保持、労働者不足、財源の確保など、建設業界が抱える課題解決に取り組まれています。

技術者の困りごとである橋梁点検調書作成の膨大な業務を効率化するため開発されたのが、「マルッと図面化」。従来の点検方法でチョーキングした構造物の写真から損傷図のCADデータを作成するシステムで、未経験者でも対応可能です。

今後は、橋梁の照明点検用ロボットのリリースを予定。土木関連機器のレンタル会社との取引を皮切りに、全国展開を狙います。3月には北九州芸術劇場にて、このロボットのVC向け試作プレスリリースも開催予定。

質疑応答では、障害者施設やシングルマザー施設へのアウトソーシング事業の取り組みや、「マルッと図面化」の詳細情報について語られました。同社の課題解決の取り組みに、会場からはたくさんの質問や意見が飛び交いました。

“「ハタラク」を新たなる次元へ”

2社目は営業マッチングプラットフォーム「kakutoku/カクトク」を手がけるカクトク株式会社。組織の早期立ち上げや新規開拓のスピードアップ、既存顧客のアップセルなどの営業課題を抱え、営業人材は多くの企業で減少傾向にあります。

「kakutoku」は2,000名以上の人材と企業をつなぎ、新規開拓向けに業務委託を行っています。人材確保だけでなく、組織のマネジメント・営業人材のフォローアップも手掛け、営業フリーランスのパートナー的な役割となっているそうです。

質疑応答では、営業マンのマネジメントが話題にあがりました。行動KPI の管理を中心に営業マンを細やかにフォローし、営業活動をサポートしていらっしゃいます。
また、営業マンの報酬を固定報酬にし、営業目線でフォローアップ。優秀な人材を集めることで、他者との差別化を図っているとのこと。

組織重視から個人重視へと働き方の軸がシフトする時代。こうした新しい働き方の仕組み作りに期待が高まります。

“IOTシステムで、中小企業の未来をつくる”

3社目の島田電子工業株式会社は、大分で光センサーを製造するメーカー。自社の生産性向上のために作られた設備稼働監視システム「DeviceWatcher」を開発・運営しています。

製造業の設備全般の稼働状況は、生産方式や設備の複雑化、人口減少により正確な把握が難しくなっています。そこで工事不要、かつ正確な自動計測を実現するために開発されたのが「DeviceWatcher」。誰でも簡単な手順で、現場改善のために必要なデータを管理、活用できるシステムです。

協業先には、製造業を顧客に持つ商社やソフト会社、金融機関、コンサルティング会社やIOT活用推進を行う自治体・製造業者を希望されています。

質疑応答では、プロダクトの詳細が語られました。メーカーや規格違いにも対応でき、すべての設備に装着して利用できるとのこと。今まで見えなかった改善点が可視化され、稼働率が向上した企業の事例も紹介されました。また、独自のセンシング技術や、生産現場を持っていることを武器に、十分な実証ができているそうです。

自社の課題解決のために作られたプロダクトの強みを活かし、顧客に寄り添うサービスを実現。中小製造企業とともに成長することを目指していらっしゃいます。

“契約業務を効率化し、よりビジネスに集中できる世の中へ”

最後のGVA TECH株式会社が提供するのは、日本初のAI契約書レビューサービス「AI-CON(アイコン)」。ファイルをアップロードしてレビューを依頼すると、契約書の情報・レビューのまとめ・契約書の条文・レビュー内容がフィードバックされる仕組みです。AIを活用することで、時間短縮、コスト削減、クオリティの統一化などを実現。法務業務の働き方改革だけでなく、業務の効率化により、機会損失を防いでいるとのことです。すでにスタートアップ、一部上場企業、法律事務所などに導入されています。

協業先は、法務部への導入と実証実験に協力していただける方、文書管理システムとの連携、を希望され、資金調達もお考えとのこと。

質疑応答では、セキュリティと、AI学習のプロセスについて語られました。セキュリティ対策として、膨大な契約書の条文から想定できるリスクにレベル付けをし、統計データを取るような形で取引先からのレビューをチェックしていらっしゃるとのことです。

労働力不足、多様化する働き方、生産性の向上・・・働く現場のあらゆる課題に、スタートアップのテクノロジーが活用されています。イベント終了後の名刺交換会では、活発な情報交換がされていました。

次回は3/14(木) に第23回Growth Pitch-ヒューマンリソース特集-
を開催します。詳細はこちらをご覧ください