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第18回Growth Pitch -YUKEMURI ACCELERATION PROGRAM特集-

11月8日(木)、Fukuoka Growth Next で、スタートアップの成長促進や、企業との事業提携機会の創出を目的として、大企業や中小企業、 VC、メディアを対象としたスタートアップによるピッチイベント「Growth Pitch-YUKEMURI ACCELERATION PROGRAM特集」を開催しました。

「湯けむりアクセラレーションプログラム」は世界最大級の温泉地である大分から、世界各地で活躍する次世代企業の育成を目指したサポートプログラムです。今回はこのプログラムに参加するスタートアップ5社にご登壇いただきました。

“繰り返す毎日を、定額にしよう。”

イジゲン株式会社が提供する「SEAT」は定額制の商品・サービスのマーケットプレイス。定額制サービスは今、音楽や映画配信などの趣味嗜好から実生活に関わるものにシフトしています。SEATは定額制で毎月の固定の売り上げを増やしたい企業に対し、難しいITノウハウを一括して代行するシステムです。

提携イメージとしては、金融、インフラ・不動産、メディア・通信、広告代理店などを希望され、定額制プラン、OEMシステム、顧客情報、営業代理店網などを提供していきたいとのこと。質疑応答では、現在構築中の不動産会社とのアライアンスについての話が取り上げられました。また、メディア・通信の分野では、それぞれの顧客向けに特別プランを提供。たとえば、インターネットプロバイダーの会員向けにSEATのサービスを無料で提供すると、プロバイダー側は提供価値を高め、イジゲン側はプロモーションができるという、双方にとってメリットとなる事例が紹介されました。

ほかに、カード会社と連携したKYCの運用や、銀行APIを使った口座振替、キャリアへのまとめ払いなど、決済部分での金融との連携についても語られました。

様々なアイデアとアライアンスで、ますます使える、楽しめる定額プランが続々と発信されそうですね。

“大切な人たちが心身健康に暮らせる世界をつくりたい”

環境衛生全般のコンサルティングメーカーエネフォレスト株式会社が取り組んでいるのは感染症対策。2020年オリンピック・パラリンピックで新興感染症が国内で広がった場合、外国人観光客が減少する影響だけで、日本のGDP損失は2.7兆円といわれるほどの大きな問題です。

同社の「AERO SHIELD」は、紫外線を使って人が居る空間でも24時間安全に空気を殺菌する装置。すでに医療・介護施設、幼稚園、オフィス、給食センターや商業施設などで導入済み。人の集まるところすべてを市場ととらえ、今後は公共交通インフラにも導入を予定しています。

質疑応答では感染経路に合わせた対策が必要なので、自社のノウハウを用いて個々の対策を考えて対応したいとのことでした。また、今後取り扱い販売店は業種ごとのスペシャリストを増やしていきたいそうです。

「これからは皆さんが空気に価値を払い、空気環境を選ぶ時代がくる。空気に関しての新しい価値を作っていきたい」という希望を語られました。

“動物好きな人も、そうでない人も暮らしやすい環境づくりを"

株式会社petRibbonが運営するのは、ペット専門ウェブ雑誌とペットショップ比較サイト。「飼い主のモラル向上」「動物好な人も、そうでない人もすべてが暮らしやすい環境をつくること」「ペットの殺処分を減らすこと」を目標とされており、2019年には「ペット同伴旅行サイト」を新設する予定です。

同社が推進するのは大分県の「日本一のおんせん県おおいた」のサブブランディングとして企画した、“ペット先進県「日本一のおんせん犬おおいた」”というユニークなプロジェクト。"ペット同伴”をキーワードにした情報配信、ペットツーリズム、PR動画配信などのしかけをしています。協業イメージとしては、ペットとの暮らし、おでかけ、旅行を推進するパートナーを希望。質疑応答では、交通機関へのペット同伴乗車の啓発活動、また、ペット連れの旅行者は客単価が高いので、ホテルとタイアップしてペット同伴OKのパッケージを組むなど、現在検討中のサービスについて語られました。

今後の目標は「ZOZOタウンのペット版」を作ること。そのためにペット受け入れ可能な施設の掘り起こしや啓発に力を入れる一方、「おんせん犬」で売上拡大を実証していきたいとのことです。

最後に、将来的には、ペットを自分の子供のように大切にし、共生するドイツを目指し、向上させたいという希望を語られました。

“日本の農業をNO FUTUREから農FUTUREへ”

合同会社農未来は肥料も農薬も使わない農産物の生産加工販売会社。100%オーガニックな農業経営モデルで持続可能な農地を全国へ増やすことを目標とされています。
今後は、世界的に1番消費量の多い羊肉をオーガニックで育てる牧羊事業も展開予定。またその跡地で、生薬やハーブの栽培も考えていらっしゃいます。

CSRに対する注目も高まっていることから、協業パートナーには、化粧品メーカーや製薬会社を中心に、体にやさしい農産物を提供できる会社を希望されています。

質疑応答では、オーガニック農業でCSRをビジネスにする際の課題として、栽培する作物の量や単価の問題、農地の確保などがあげられました。同社では、作りやすい場所にある農地は大型機械で栽培し、難しい山間地では羊を利用した循環型農業にするなど、効率良い栽培方法を検討されているそうです。また、農業のIT・IOT化については、農産物一つ一つにQRコードをつけ、作付け・管理・風景まで見えるような仕組みを作りたいとのこと。

今後は新規就農者の拡大、農地や資金の確保、難しい技術習得などの課題に取り組み、就農者が根づくよう後押していきたいと考えていらっしゃいます。

"マイクロバブル技術で、イノベーションを起こす!"

株式会社ナノプラネット研究所の商品は「泡」。独自の化学反応気泡発生技術を応用し、様々な分野で新たな価値を生み出しています。

たとえば、化学反応気泡を野菜の水耕栽培に応用すると、水質・微生物環境の改善で生育期間を大幅に短縮することができます。微細気泡関連の世界市場は拡大し、医療・健康・環境・農漁業など、幅広い分野での活用が期待されています。

自社のプロダクトは、「車椅子対応介護足湯装置」や「ペット用洗浄温浴装置」。共同開発事例としては、食料から有害物質を除去するプラントなどがあげられました。お互いの技術で共に発展できるパートナーや資金・販路を開拓中です。

「農作物は水耕栽培だけでなく、土耕や露地栽培にも応用できるか?」という質問に対しては、やり方の工夫が必要だが、冠水にタンクを使って水をまく方式を導入するなど、農地・作物ごとに適切な装置の提案したいとのこと。また、ペット用洗浄温浴装置のコストや販売方法についての話も取り上げられました。

同社の技術は農業・自動車・化学工業など、水を使う幅広い業種に適用します。特に医療・介護分野では、足湯の効果、現場の作業負担軽減など、大きな反響があったので、今後も主に医療・ヘルスケア企業との協業を希望されています。

会場からは、プロダクトについて、かなり具体的な質問が飛び交い、マイクロバブル技術への関心の高さがうかがえました。

盛況のうちに幕を閉じたスポーツ特集イベント。今回は登壇いただいた盛況のうちに幕を閉じたYUKEMURI ACCELERATION PROGRAM特集。ご登壇者の皆さんに続く元気なスタートアップを、Fukuoka Growth Nextはサポートしてまいります。

次回は12/13(木)に 第19回Growth Pitch -ファッション特集-を開催します。詳細はこちらをご覧ください。