BLOG

地元に根付いた活動が大事 FCバルセロナ アジア太平洋地域担当常務シャビ・アセンシ氏来日講演

スペイン国内のみならず、世界中から人気を集めるプロサッカークラブ、FCバルセロナ。1899年に創設された由緒あるこのスペインの名門クラブは、メッシやネイマールなどの超一流選手を多数擁し、もはや芸術の域にまで達するほどのプレイで3億人を超えるファンを魅了していることで知られています。その影響力は、単なるサッカークラブに留まらず、一つのカルチャーと言えるほどの存在感を示しています。

そんな世界最高峰のビッグクラブ、FCバルセロナのアジア太平洋地域担当常務のシャビ・アセンシ氏が来日し、2017年5月31日、Fukuoka growth next(以下FGN)で講演を行いました。

質疑応答からというめずらしいスタイルで講演はスタート。シャビ氏は、自身のPCに収められたたくさんの資料の中から、参加者からの質問の内容にぴったりのものをその場で素早く抽出し、歯切れのいいテンポで実に論理的に解答していきます。質問によっては通訳するのがむずかしそうなものもありましたが、通訳の方を介しながら何度も質問者に内容について聞き返すなど、期待に応えたいというサービス精神がひしひしと伝わってきます。堅苦しい感じは一切なく、ユーモアを交えたさわやかな語り口に、時間を忘れて引き込まれていく感じです。

語られたのは、FCバルセロナの価値観を共有する経営方針や、スポンサーシップについて、ソーシャルネットワークを活用することの重要性、成功するために大切なこと(成功するための確実な答えはなく、ただただ目の前にある課題を一つひとつクリアしていくしかないとシャビ氏は語っていました)など、たとえサッカーを知らなかったとしても、興味深い内容盛りだくさんです。そのすべてをお伝えできないのが残念ですが、ここではFGNに関連してくる地域の活性化につながる話の一部を紹介しておきます。

シャビ氏によると、FCバルセロナは14万人というメンバーによって所有されるクラブだそうです。それだけに地元のバルセロナという場所を大切にしており、ここで将来のスター選手を育てることも、クラブの重要な方針の一つになっています。たとえば、メッシやイニエスタなどは10代前半からジュニアクラブチームに所属し、バルセロナの市民に愛されながら育っていきました。シャビ氏いわく、彼らのことをホームグロウタレントと呼んでいます。ホームグロウタレントの存在が、地元ファンとチームを深く結びつける要因の一つになっていることは、想像に難くありません。
 その一方で、足りないと思われる才能に関しては、外部から人材を招くことも必要だと言います。自らの限界、実力を知り、現実的な目標を設定することが成功するための条件の一つになる。そう語っていたのが印象的な講演でした